Inspection Cost
バイクの車検費用はいくら?——重量税の正確な額と落ちやすいポイント
ユーザー車検でかかるお金は3つだけです。自動車重量税、自賠責保険料、検査手数料。法定費用は合計で約15,000円。ここに業者の代行手数料と点検整備費が乗るかどうかが、金額の差になります。
法定費用は 重量税3,800円+自賠責(24か月)約9,000円+検査手数料2,100円=約15,000円。🔴 重量税は13年経過で4,600円、18年経過で5,000円に上がります。業者に頼むと、これに1.5万〜4万円が乗ります。
費用の全体像
ユーザー車検でかかるお金は、3つだけです。
- ① 自動車重量税——国税。車検のときにまとめて納めます
- ② 自賠責保険料——24か月または25か月ぶん
- ③ 検査手数料——印紙・証紙で納めます
代行手数料も、点検整備の工賃も、ゼロです。逆に言えば、業者に頼んだときの差額はここだけです(法定費用は誰がやっても同じ)。
自動車重量税の正確な額
自動車重量税には、本則(自動車重量税法第7条)とは別に、租税特別措置法による「当分の間税率」が適用されています。実際に窓口で払うのは、こちらの額です。
| 場面 | 有効期間 | 税額 | 根拠 |
|---|---|---|---|
| 新車の初回 | 3年 | 5,700円 | 措置法90条の11第2号イ(3) |
| 継続検査(通常) | 2年 | 3,800円 | 措置法90条の11第2号ロ(5) |
| 継続検査(初度登録から13年経過) | 2年 | 4,600円 | 措置法90条の11の3第2号イ(4) |
| 継続検査(初度登録から18年経過) | 2年 | 5,000円 | 措置法90条の11の2第2号イ(4) |
いずれも自家用(事業用でない)二輪の小型自動車の額です。参考までに本則(自動車重量税法第7条第1項)は3年で4,500円、2年で3,000円。実際に払うのは上の表の額です。
古いバイクに乗っている人は、この重課を見落とさないでください。「前回より800円高い」のは間違いではありません。初度登録年月は車検証で確認できます。
租税特別措置法第90条の12の免税規定は「検査自動車(二輪の小型自動車を除く。……)」と書かれており、条文の入口で二輪が外されています。バイクにエコカー減税は無いと考えて差し支えありません。
軽二輪にも重量税があります
意外に知られていませんが、軽二輪(126〜250cc)にも自動車重量税がかかります。車検がないので毎回ではなく、運輸支局に届け出て車両番号の指定を受けるとき(=新しくナンバーを取るとき)に一度だけです。
| 区分 | 場面 | 税額 | 根拠 |
|---|---|---|---|
| 二輪の軽自動車(軽二輪) | 届出(車両番号の指定)のとき | 4,900円 | 措置法90条の11第2号ニ(2) |
本則(重量税法第7条第1項第4号ロ)は4,000円です。
すでにナンバーが付いているバイクの名義を変えるだけなら、重量税は発生しません。かかるのは新しくナンバーを取るとき(新車・再登録・他区分からの移行)だけです。
検査手数料と自賠責
検査手数料
印紙と証紙で納めます。二輪の小型自動車の継続検査(持込)は2,100円です。内訳は国に600円、独立行政法人自動車技術総合機構に1,500円(道路運送車両法関係手数料令第3条第1項第2号)。🔴 2026年4月1日の改定で1,800円から上がりました。ネット上の「二輪のユーザー車検は1,800円」という記述は2026年3月31日までの額です。
指定工場(民間車検場)の保安基準適合証を持ち込む場合は1,500円(同令第2条第2号)。持込の新規検査・構造等変更検査は2,400円(同令第3条第1項第1号・第3号)です。
自賠責保険料
250cc超で24か月なら9,000円前後です。⚠ 保険料は定期的に改定されます。加入時に確認してください。
車検の有効期間(2年=24か月)を丸ごとカバーする必要があり、1日でも足りないと車検が通りません。25か月にして1か月の余裕をつくるのが定番です。差額はわずかです。詳しくは ユーザー車検 の第6章へ。
合計いくらか
| 項目 | 通常 | 13年経過 | 18年経過 |
|---|---|---|---|
| 自動車重量税(2年) | 3,800円 | 4,600円 | 5,000円 |
| 自賠責保険(24か月) | 約9,000円 | 約9,000円 | 約9,000円 |
| 検査手数料 | 2,100円 | 2,100円 | 2,100円 |
| 合計 | 約15,000円 | 約15,700円 | 約16,100円 |
業者に頼むと、これに1.5万〜4万円が乗ります。店によっては点検整備が込みなので、単純な比較はできません。整備を自分でやるかどうかで判断してください。
印紙・証紙の購入はカードが使えないことがほとんどです。16,000円前後を現金で持っていってください。落ちてテスター屋を使う場合の3,000円も足しておくと安心です。
落ちやすいポイント① ヘッドライトの光軸
二輪の車検で最も多い不合格理由が光軸です。整備には問題がなくても、条件次第でずれます。
- タイヤの空気圧が低いと、車体が沈んで光軸が下を向きます。当日の朝、必ず規定値に合わせてください
- 荷物を積んだままだと、後ろが沈んで光軸が上を向きます。リアボックスやサイドバッグは外してください
- 測定時は「乗車状態」で測る支局があります。自分が乗った状態と降りた状態で光軸は変わります。指示に従ってください
- HIDやLEDに交換していると、光量や配光が基準を外れることがあります
支局の近くにあるテスター屋(予備検査場)で、事前に光軸を調整してもらってください。1,000〜3,000円で、通過率が劇的に上がります。「テスター屋 ○○(支局名)」で検索すれば見つかります。初回はこれを使うのが賢いやり方です。
落ちやすいポイント② マフラー
社外マフラーは要注意です。
- 近接排気騒音の基準がある年式では、実際に測定されます
- 触媒(キャタライザー)が付いていないと、排出ガス検査で落ちます
- JMCA認証などの表示があるか確認してください
- 政府認証品でも、バッフル(インナーサイレンサー)を外していると通りません
多くの人がそうしています。純正マフラーを捨てていないか、確認してください。処分してしまっていると、車検対応品を買い直すことになります。
落ちやすいポイント③ 灯火類とタイヤ
| 項目 | 基準の目安 |
|---|---|
| ウインカー | 前後左右すべて点滅すること。色は橙色 |
| ブレーキランプ | 前ブレーキ・後ブレーキの両方で点灯すること |
| ナンバー灯 | 点灯すること。外したままにしていないか |
| ホーン | 鳴ること |
| ミラー | 左右。面積・視野の基準があります |
| タイヤ | スリップサインが出ていないこと |
| 反射板(リフレクター) | 後部に付いていること |
① ウインカーを小さくしている——面積や取付位置の基準を外れていることがあります。車検対応品かどうか確認してください。
② 反射板を外している——ドレスアップで外している人がとても多く、付け忘れると落ちます。
なお、ナンバープレートの表示にも基準があります。道路運送車両法第73条第1項は「被覆しないことその他当該車両番号の識別に支障が生じないものとして国土交通省令で定める方法により表示」を求めており、大きく角度を付ける・カバーで覆う・フレームで縁を隠すのはここから外れる可能性があります(違反は法第109条第1号の50万円以下の罰金)。
前日にやっておくチェックリスト
- □ 空気圧を規定値に合わせた
- □ 灯火類がすべて点く(ウインカー4か所・ブレーキ前後・ナンバー灯・ヘッドライトHi/Lo)
- □ ホーンが鳴る
- □ ミラーが左右付いている
- □ タイヤのスリップサインが出ていない
- □ 反射板が付いている
- □ マフラーを純正または認証品に戻した
- □ リアボックス・サイドバッグを外した
- □ 新しい自賠責に加入した(証明書を用意・新旧2枚)
- □ 軽自動車税の納税証明書を用意した
- □ 自動車検査証を用意した
- □ 予約番号を控えた
- □ 現金15,000円を用意した
- □ オイル漏れ・ブレーキフルードの量を確認した